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これを読んでいる方は少なからず吃音に対して悩みや興味のある方ですね。
ご本人が吃音に悩んでいるか、あるいは吃音に悩む身近な方がいる、効果的な薬はないかなど克服法を模索している方だと思います。
ところで、大前提として吃音というものが何かご存知でしょうか。

 

先に結論を述べると、吃音が一体何であるかを定義できる人はまだこの世界には存在しません。
専門医や研究者の中でも、吃音に対する見解は一つに定まっていないのが現状です。

ですので、あなた自身が「吃音はこれだ」と断じている言葉があっても、あるいは経験から知っていても、それが公式見解として認められるかは未だわかりません。
あなたが戦っているものはまだ形のハッキリしないものだということを認識しておいてください。

吃音の薬と精神:医学的見解の現状について

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専門の研究者間での意見に相違があるくらいですから、世間一般の人はより吃音について理解が浅いです。
例えば、「どもるだけなのになんで困るのか」「そんな症状たいしたことない」と言う人もいるでしょう。
あるいは、吃音患者同士でも意見の食い違いがあるかもしれません。

「その程度の吃音なら全然大丈夫」「どうやら誰でも治る克服法があるらしい」「吃音は永遠に治らない」…。
あらゆる情報が錯そうし、あなた自身も吃音に対する定義が揺らいで疲れてしまいますよね。

 

今回は、あくまで医学的見解の現状として吃音が定義されている一般的な知識をご紹介します。

吃音に対する医学的視点からの一般的知識

まず、吃音はご存知の通り「言葉がどもる」症状です。

 

言葉のどもりとして認知される症状は、3種に分類されています。
一つ目は、音を繰り返す「繰り返し」、二つめは音を伸ばす「引き延ばし」、三つめは言葉が出なくなる「ブロック」です。
これらの症状が見られる場合、多くは言葉の冒頭であり、会話を発する息継ぎの瞬間にどれかが生じます。

 

これらの症状が現れる吃音症は、以下の二種類に分類されます。

獲得性神経原性吃音について

獲得性神経原性吃音は、別の病気が原因で吃音が生じるものです。
例えば、脳卒中で倒れた後に二次症状として吃音が根付く患者さんがこれにあたります。

発達性吃音について解説

そしてもう一種が、幼児期に発症する発達性吃音です。
発達性吃音は、先に述べた通り原因がよくわかっていません。

 

この発達性吃音が、吃音に悩む患者さんの多くを占めています。
現状予想されている原因は、本人の遺伝的素因と環境要因が何らかの条件下で一致した時、吃音が生じるというものです。
それぞれが何であるかということは研究途上であるため不明ですが、前者の遺伝的素因は自分の意思では変えられません。

つまり、予防という観点で言えば環境要因を解明し、その環境要因を避けて生きることが最善策と言えるでしょう。

吃音の症状は日本音声医学会によって四層に分けられています。

 

レベル1は、「繰り返し」や「引き延ばし」が生じますが、本人が自覚症状として認識していない状態です。
自覚症状がないため苦しむ感情もなく、本人は会話に支障を感じていません。
このレベルでは吃音自体も変動しやすく、ある言葉に対するどもりは一度だけで二度と起こらない場合もあります。

 

レベル2は、「繰り返し」や「引き延ばし」が緊張感を伴い、時に「ブロック」が起こり言葉が出なくなります。
明らかに言語に障害があると本人が自覚し、症状は慢性化しています。
時々何らかの要因で回復することもありますが、基本的に吃音が生じる会話が常時続きます。

 

レベル3は、吃音に対する自覚症状に加えて精神的苦痛が増し、吃音を隠そう、避けようという試みが始まります。
言葉を出すために体を動かす、出ない言葉を言い換えるなどのテクニックを駆使します。
こういった技術を伴う会話は本人に極度の緊張感を与え、失敗に対する恐れも比例するでしょう。
また、このレベルになると「ブロック」の頻度も上がります。

 

レベル4になると、こういった精神的苦痛から脱するため、話す場自体から逃げる行動が出てきます。
話さなければならなくなるため、そもそも人から話しかけられたことを無視するのもこのレベルに達した時です。
誰かに代理を頼んで自分が話す場を避けようとする場合もあります。
このレベルでは吃音を避けることが精神に及ぼす影響が大きく、二次症状としてうつ病を患う方も多いです。
また、最終的に誰とも話さないために自宅に引きこもる方もいます。

 

これらのレベルは段階ごとにステップアップしていくというよりは、全てが重なっていきます。
つまり、レベル4の段階で「繰り返し」や「引き延ばし」が消えているわけではないということです。
あらゆる症状と精神的な痛みが重なっていくことで、吃音症状は慢性的になっていきます。

 

吃音患者の方が覚悟しなければならないのは、この第四層までの進行は避けられないということです。
成人になって吃音を患っている場合、個人差なく、放っておけば誰しもがいつかはレベル4に到達します。
ただ、幼児期に回復した場合は、これには当たりません。

吃音の薬と精神:効果的なものはないようだ

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残念ながら、現状では吃音症状に直接有効な薬はありません。

そのため、対処法としては訓練を受ける、教材を購入するなどの方法が主流です。
吃音の克服を目標とする訓練法や施設、教材は数多く存在します。
しかし、これが公で最も優れている訓練法であると伝えられるものはありません。

 

何故なら、患者さんによってどの訓練法や教材が適しているかは個人差があるからです。
また、ご紹介したレベルのどの段階にいるかによっても、克服の可否、あるいは克服までにかかる時間が大幅に変わります。
自分の意思で訓練を諦めてしまう人も多いです。

吃音の薬と精神:まとめ

というわけで、現状医学的に定義されている吃音についての確たる定義はこれらだけです。
この定義をもとにしてあらゆる専門家たちが吃音の原因解明に励んでいます。

 

最新の情報としては、吃音と精神状態の関連性が密接であることが分かりかけてきたことが挙げられます。
精神状態のコントロールが吃音症状の軽減、あるいは克服に繋がるかもしれないのです。
この考えを基盤とした訓練法が近年編み出されています。

 

これが吃音治療のスタンダードとなるまでは、まだ時間がかかるでしょう。
医学は多くのデータや患者さんの経験、事実を通じて一つの答えを導き出していきます。
特に精神面のようにデータが取りづらく、目に見えないものを根拠付けることは並大抵のことではありません。

 

こういった吃音の定義を踏まえて、今自分にできることは何であるかを考えて下さい。
まずは、吃音という相手について良く理解することが必要でしょう。
今回、吃音の定義について理解したことで、一定の覚悟が決まったのではないでしょうか。

 

あなたが立ち向かっている、あるいはこれから立ち向かおうとしている存在は、まだまだ未知が多いのです。
だからこそ、未知の中であなたができる限りの努力と挑戦を繰り返し、克服という目標を達成することをあきらめないでください。

 

これからも吃音の定義は変わっていくかもしれません。
確実に誰もが克服できる治療法が発見され、世の吃音患者を救うかもわかりません。
そんな未来の一端になるのが、あなた自身が吃音と正しい方法で向き合い、理解を深めることです。
ぜひ、このほかの吃音についての情報も手に入れた上で、あなたにとってベストな克服に向けて歩みましょう。

 

▽▽吃音の全体像を理解することが克服への近道
吃音を克服する方法はたった一つだけ

追記:吃音の薬と精神:常識を覆すチアミン

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吃音を克服するためのアプローチの仕方はたくさんあります。

吃音症は脳の部分に原因があるとされている研究も多く行われており、抗ストレス剤や抗不安剤を使用して心因的な原因を緩和させるという方法が用いられています。

 

そんな中、最近の研究では吃音の原因となっている脳のある部分に効果があると言われているチアミンが話題となっています。チアミンは馴染みある言い方に変えるとビタミンB-1のことで、脳の伝達物質の流れを良くする効果があると言われています。

 

もちろん、伝達物質の流れを良くすることで必ずしも吃音症が改善されるというわけではありませんが、原因が不明確なことの多い吃音症を改善する方法の一つとして知っておくのも良いでしょう。

 

神経伝達物質の流れを正すことで改善

吃音症は、言葉を発する際に脳の神経伝達物質であるドーパミンの放出バランスが崩れ、脳が正常な働きを行えなくなってしまうことが原因の一つとされています。

チアミンは、乱れてしまった脳の伝達物質の流れを正常化する効果が期待でき、1食あたり100mgのチアミンを三食摂取することで、ドーパミンのコントロールができるようになると言われています。

 

さらに、チアミンは比較的安価に、最寄りのドラッグストアやスーパーなどでも手に入れることができます。販売メーカーによって値段の違いは多少ありますが、商品名としてはビタミンB-1と記載されているものがほとんどでしょう。

一度に大量に摂取しても余分な分は排泄されてしまうので、毎日少しずつ継続していくということが必要になります。

吃音の薬と精神:摂取した約半数が効果を実感

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吃音症の方がチアミンを2週間摂取した研究の結果として、半数以上の方が少なからず効果を実感することができたという報告もされています。症状の程度や現れ方は人それぞれ特徴があるというのが吃音症ですので、どの程度効果があるかはやはり個人差があります。

 

しかし、チアミンを摂取することでその効果が少しでも感じることができれば、それは間違いなくあなたの自信につながります。そこからまた新しい自分の可能性や今後の目標も明確になっていくはずです。

 

いままで、吃音症を克服したいという方の中には、病院を受診して高額な治療費を払っているという方もいると思います。しかし、サプリメントなら、安価に吃音症改善の補足的な効果を与えてくれますし、あまり深刻に吃音を向き合うことがないので不安が少なくなると思います。

 

チアミンを摂取しても吃音が治らないじゃないか、と感じる方もいるでしょう。たしかにチアミンは薬ではありませんので、効果に即効性はありません。しかし、その効果を期待して吃音症改善への道筋を自分の中でイメージすることが大切なことなのです。幸せな自分を思い描くことが、吃音改善の重要な段階の一つということですね。

日々の食事にチアミンを取り入れる

チアミンの摂取方法は簡単で、大人でも子どもでも利用することができます。

 

方法としては、1日300mgのチアミンを食事とともに摂取するだけです。3食の食事と一緒に、分けて摂取することをおすすめしていますが、例え過剰投与となっても身体に害を与えることはほとんどありません。ビタミンB-1は水溶性ビタミンなので、必要以上に摂取したとしても体内で吸収されずに尿とともに排出されるからです。

 

ただし、チアミンはカフェインと一緒に摂取すると効果が半減してしまいますので、飲み合わせには注意しましょう。

吃音症の改善に最も大切なのは、自分が吃音であるということに意識を向けすぎず、その症状を受け入れることから始まるとこのサイトでは再三紹介していますが、その上でチアミンも積極的に摂取していくことで、より吃音改善に近づくことが予想されます。

吃音の薬と精神:克服には感情が鍵となる

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現代の最先端医療機器を用いた研究によって、一つの行動に対して脳がどのような働きをしているのかが近年明らかになりつつあります。

吃音についても脳のメカニズムの研究が進んでおり、今までブラックボックス化していた原因解明に希望の光が見えてきました。
吃音の克服に関わる脳の特徴について紹介します。

吃音に悩んでいる人、いない人の「脳」の違い

吃音を生じる際の脳の動きと、吃音に悩んでいない人の脳の動きを比較する研究結果からは、面白いデータがとれました。
それは、吃音を生じる人の脳には、ある共通の動きが強くあることです。
その脳の動きは、人が「恐怖」「不安」「嫌悪感」を示す際の脳の動きと全く同じ波長を示していたんです。

 

吃音が起こる時「怖い」「不安」と思うこと、吃音を「嫌悪」することは自然だと感じるかもしれません。
しかし、その感情が吃音者にとってほぼ100%共通であるならば、何らかの因果関係があると考えられませんか?

 

つまり、あなたが個人的に吃音を「怖い」と感じるのではなく、その「怖い」という感情が吃音をもたらしているということです。
逆説的に考えることで、初めてあなたは吃音そのものではなく、それについて感情が沸き起こる自分に焦点をあてることができるでしょう。

 

従来の吃音に対する訓練法では、この感情に対しては一切の配慮がありませんでした。
具体的には、特定の言葉を繰り返して流暢に話せるようになるものや、リズムを意識して止まらないように話すものです。
これらは、あなたが無感情のまま実行できるトレーニングとも捉えられます。
何も考えずにロボットのように指示に従って言葉を話すのならば、感情は要らないでしょう。

 

吃音を改善するための訓練をおこなう施設や病院の患者さんは、ほとんどこの所内では吃音から逃れることができます。
今まで詰まっていた言葉を流暢に話すことができて、意識することなくセリフを紡ぎだす体験をしたことのある方もいらるでしょう。

近年までは、専門医ですらこの結果をトレーニングそのものに効果があったからだと認識していました。

吃音の薬と精神:施設内で改善しても無意味

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しかし、吃音にはもう一つの悩ましい側面があります。
それは、施設内で吃音を改善した患者さんが再び社会に出ると吃音を発症し、再来院することです。

一時的な効果しか得られない訓練法が、克服を実現していると言えるのだろうか?
これまで、吃音に関わる言語聴覚士や専門医、研究機関はこの疑問に対する答えを探してきました。

 

そして、従来の訓練法に欠けており、本来の患者さんが共通して抱えている傾向が感情にあることが実証されました。
感情については、患者さんのエピソードのヒアリングでは当然ネガティブな思考はあるだろう程度に思われてきました。
感情は目に見えるものではなく、症状と呼べるものではない上に、感じる個々人の差や表現の違いもあります。

 

これを原因の一つであると定義付けるのは、医療界では非常に難しいのです。
脳の反応と吃音の研究が進むにつれ、データが明らかなる因果性を示しているため、訓練法の改善が始まりました。

訓練は患者の感情に焦点を当てる

新たな訓練法の開発の鍵となっているのは、患者の感情に焦点を当てることです。
吃音に対してどれくらいの恐怖があるのか、それをどのように変換していくかが訓練のポイントとなります。
訓練の最終的な目標は、吃音を肯定的に受け止め、意識しないようになることです。

 

ここで新しい定義を再確認します。
吃音の克服にあたる最終目標は、「どもらなくなる」ことではなく「吃音を意識しなくなる」ことです。
結局、それで言葉が詰まってしまうならば意味がない、と吃音に悩む方は感じるでしょう。

 

しかし、これが唯一の言葉がどもらなくなる方法です。
繰り返しますが、目標点は「吃音を意識しなくなる」ことです。

それによって、誤魔化すことなく、再発することもない真のどもらない自分が手に入ります。
矛盾しているかもしれませんが、「どもらなくなる」という目標を捨てると「どもらなくなる」のです。

吃音の薬と精神:新しいアプローチとは?

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脳のデータをもとに、現在様々な吃音に対する新しいアプローチが始まりました。
例えば、メンタルリハーサル法と呼ばれる新しい改善法もその一つです。

吃音患者の過去や吃音を発症したきっかけをヒアリングした上で、否定的価値観の根幹を変えられるよう適切な言葉をかけていきます。
更に、最も不安が生じる環境や場面を想像し、それが具体的な根拠に基づいて恐怖の対象ではないということを脳に覚えこませていきます。

 

こういった方法を聴くと、今までの吃音改善法との違いに驚くでしょう。
なぜなら、この訓練には一切話すことが組み込まれていないからです。
むしろ、精神疾患に対するカウンセリングのような趣向を持った治療法と言えます。

 

しかし、この方法を用いて吃音を克服した患者が多く現れています。
吃音に対するアプローチは、話し方の改善ではなく精神構造の改善にあったという証拠でしょう。

 

メンタルリハーサル法をはじめ、こういった新しい吃音に対するアプローチのデメリットは時間がかかることです。
即効性がないため、すぐに諦めてしまう方もいるようです。
MRMプログラムは、こういった即効性の面にも配慮した新しい手法となっています。

 

当然、どんなに効果が遅くとも続けるという覚悟は必要です。
しかし、吃音に対する切実な克服の想いをどう変換していくかという部分にも焦点を当てていますので、他トレーニングに比べてあなたの感情をコントロールしやすいのではないでしょうか。

吃音の薬と精神:まとめ②

吃音を克服するためには、話し方ではなく感情が鍵であることを解説しました。
脳の動きは目に見えるものではありませんが、データが実証した吃音の真の正体に目を向け、どのように対処していくか模索していただけると幸いです。

 

また、鍵が感情である以上は、あなたにとって最適なトレーニングが何であるかは一概に言えないということを覚えておいてください。
感情をコントロールすることは難しく、そのコントロールに適したハンドルも人それぞれです。
吃音の場合は特に、過去のエピソードと密接に関わった感情の動きが多いため、過去との対峙も必要です。
積み重なった年月と経験の差によって、それを克服する効果のある教材や時間、体験は千差万別と言っても過言ではありません。

 

より良くあなたの心を掴み、あなたの覚悟を揺るがないものにしてくれる吃音トレーニング法を探し、見つけてみてください。
ポイントは、感情をコントロールできるトレーニングであるかどうかです。
そして、あなたが苦しんでいる吃音そのものを解消するための訓練は組み込まれていないことも重要です。
インターネットで色々な情報を目にするかと思いますが、自分の意思で信じられるものを選んでみてくださいね。

 

▽▽吃音の全体像を理解することが克服への近道
吃音を克服する方法はたった一つだけ