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吃音を改善していく上で多くの方が苦労するポイントがあります。
それは心因性、メンタル面での改善です。

気持ちや感情、心の問題などが上手くコントロールできない、そんな人は今日お話しするたった一つのことでつまずいてしまっている方が多いです。

 

これは心因性の改善、つまり心の状態をコントロールするうえで最も大切な原則になります。
ほとんどの人がこの原則を知らない、知っていてもできていないのでうまく自分の心の状態を保てない、その結果自分の言葉もコントロールできないという状態になっているのです。

ですので、特に今日この話を聞いて欲しい人というのは、自分は特にメンタル面に問題がある、心理的に問題がある、そう考えている人です。

吃音の原因は脳:典型的な思考パターンとは

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特に吃音がひどい人、そういう人はどういう心理パターンをしているのか。
まずはそのパターンを知り、それを変えていくことが必要ですので、最初に悪い思考パターンの説明から入ります。

 

吃音の一般的な心理パターンは、大事な時になると「詰まらずに話せるのか、ちゃんと言葉がでるのかな。」と、話し出す前から不安を感じ悪い想像がどんどん膨らんでいきます。そしてその不安の通り言葉が出てこないので、焦ってしまい「なんとかして言葉を出さなければ。」と、頭の中が混乱状態になります。

 

そうして「落ち着こう。」など、自分の心に言い聞かせようとしたり、または「何か違う言葉に言い換えられないか。」こういった言葉の検索をしてしまう人も多いでしょう。

 

そしてその後、「なんで言葉が出てこないんだ。」と、うまく話せない自分に苛立ってしまう。これが最も多い典型的な吃音者の思考パターンです。

私も以前吃音がひどかった時は吃音が出るたび、自分自身に対して本当にイライラしてしまい、いつも心の中で「くそっ」と、自分に対して悪態をついていました。

 

これが吃音者の典型的な思考パターンで、当然今後も同じ思考パターンを繰り返していけば、同じように吃音を繰り返し続けることになるでしょう。
ですので、あなたもこの典型的な悪い思考パターンを行なっているとすれば、そのパターンからなんとかして脱出しなければいけません。

 

とはいえ、心の問題というのは人によってなかなか変えることができないという人の方が多いです。
実際緊張の高い場面に遭遇すると、落ち着かないといけないのがわかっているにもかかわらずうまく自分をコントロールすることが誰もができないものです。
心の舵取りがなんでこんなにも難しいと感じるのか、その原因もまた最初にお話ししたたったひとつの原則、これが原因なのです。

人間の脳と吃音の関係

先ほどお話ししました吃音者の悪い思考パターン、それを変えるまたは自分の心をコントロールする、それにはまず人間の脳の仕組み、これを知らないとちゃんと理解できません。

人間の脳はざっくり分けて3つの回線に分かれています。

 

  1. 一番古い脳、爬虫類脳と呼ばれる脳幹の部分
  2. 哺乳類脳と言われる大脳辺縁系
  3. 一番新しい人間の脳と呼ばれる大脳新皮質

爬虫類脳について解説

これは生きる為の本能、運動をつかさどる部分です。
ここは最も原始的な脳の部分で、心臓や呼吸などシンプルな運動や反射的な反応、例えば急に驚かされてびっくりした時、みんなとっさに飛び上がりますよね。

 

そういった瞬間的な反射運動を行う場所、つまり生きる為の働きをしている部分です。
そして闘争本能や戦う本能、そういった働きをします。

哺乳類脳について解説

ここは感じる脳になります。興味、感情、記憶を行う部分です。
好奇心や好き嫌いそういった感情、記憶をするという海馬、こういった部分は聞いたことがあると思いますが、そこも大脳辺縁系に含まれています。

また、状況など瞬時に意味付けをします。

人間脳について解説する

人間脳は、言語や論理、想像などを行う場所です。
これは人類が発達している場所で複雑な問題を考えたり思考や論理、イマジネーションなどを行う部分になります。

つまり考える脳です。
人間が持っている最も高度な部分になります。

 

人間の脳の構造は爬虫類脳から哺乳類、そして人間へと脳がまるっきり変わって進化するのではなく、古い脳の上に新しい脳が積み重なっているようになっています。
そのため、人間の脳というのは一つですが、実は3つ別々の役割を持っているのです。

 

これは三位一体モデルと呼ばれてまして、トロント大学のポールマクリーン博士が提唱したのが始まりです。
これはどういうことかと言いますと、乱暴な言い方をすれば別々の考え方をしている脳を3つ持っている、そういうことです。
そのため、自分の心をコントロールする為にはこの3つの脳の役割を分けて考えないとうまくコントロールできません。

 

先ほどあげた吃音者が出やすいパターンの人はこの三位一体モデルにあてはめると、まず人間の脳で「うまく話せるだろうか」と悪い想像が膨らみ「どうしようか」と思考します。

 

その後、哺乳類脳が反応して昔の失敗した記憶などを掘り起こして、不安や恐怖、焦りなどそういった感情を与えます。
そして、この不安や焦りをコントロールすべく、人間脳から哺乳類脳へ「落ち着け」など命令を出そうとするはずです。
でも、実際はできません。

 

なぜなら、命令の強さは人間脳より哺乳類脳の方が強いという公式があるからです。

人間脳は、一番優れている部分ですが命令に関しては一番弱い部分です。
人間脳、哺乳類脳、爬虫類脳と進むことによって頭は悪くなりますが、命令はどんどん強くなります。
つまり、脳において爬虫類脳は王様であり爬虫類脳の命令は絶対です。

 

例えば、小さい子供が初めて子犬を見たときに怖がっている場面を想像してください。
大抵の場合は、見たことない動物が自分の近くに来た瞬間、爬虫類脳の闘争本能が反応します。
ですので、犬に噛まれた経験がなくても自然と怖がってしまいます。

それを解除する為には、いくら論理的に説明しても、お菓子をあげてご機嫌をとっていい気分にさせても、うまくいかないでしょう。

子犬に対して恐怖心を克服する為には、爬虫類脳に対してアプローチをしなければいけません。
つまり、この場合なら爬虫類脳の反射的な闘争本能をクリアする為に、安全であることを知らせる必要があります。

 

まずはあなたから子犬に触って安全であることをアピールしてみせるのです。
次は、子供に子犬をちょっとでもいいので触れさせてみる。

そうやって軽く触れあったとき、その壁が乗り越えられるというパターンを踏むはずです。

それと同じように、心因性の吃音改善で重要なことは命令の一番強い爬虫類脳の反応を少しでも変えていくということになります。

例えば、昔吃音の催眠療法とかが一時期日本でも流行りましたが、

吃音の原因は脳:催眠療法では効果が出ない

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催眠療法は、哺乳類脳に働きかけるものですね。
これは記憶のある哺乳類脳に対してだけのアプローチなのです。

 

しかし、爬虫類脳が命令系統で一番強く働くためNoといったら絶対にNoになってしまいます。
ですので、変化を起こす為にはまず爬虫類脳に働きかけるアプローチが必要になってきます。

 

爬虫類脳の行動を変え、それが感情に影響したあと後思考がついてくる、このような順番に変えていかなければスムーズに改善しないのです。
爬虫類脳に働きかけること、それは人間が爬虫類脳を使っている部分に対してまずアプローチを変えていくといったことになります。

アプローチを変えていく

人と話すときなどで言えば以下のようなことです。

 

  • 胸を張って姿勢を正す
  • アイコンタクトをしっかり取る
  • 呼吸のスピードを変えてみる
  • 全体の動作をゆっくりさせる
  • 強いボディランゲージをとってみる

単純な身体的な行動ですね。まずその簡単な行動から変えてみるのです。

すると、心と体は繋がってますから、感情的にも不安が軽減されていきます。
感情から次は人間脳に影響が及び、ストレスによって縮小していた言語脳もスムーズに働くようになっていきます。

吃音者で心因性で悩んでいる方はこのパターンと逆のパターンを繰り返しているので、なかなか変われないのです。
これは人間の脳の進化のつくりから言って、原則とも言えるパターンなのです。

 

なぜ今回、脳の仕組みからこんなに回りくどい話し方をしているかというと、これらのことは重要であるにもかかわらず、理解していない方が非常に多いからです。

脳の仕組みを徹底理解

例えば、私が吃音者に「アイコンタクトが大切ですよ」と言ってもその重要性が理解できませんよね。
でも、爬虫類脳の仕組みさえ理解していれば、なぜアイコンタクトが大切なのかがわかります。

目が合った瞬間に目をそらすという動作は、原始的なレベルの反応として逃避の反応と結びついているのです。
動物でも強い相手がやってくれば反射的に視線や顔を背けて逃げ出します。

 

アイコンタクトを避けた瞬間、あなたの爬虫類脳は目の前いるのは敵だと反応しているのです。
ですのでその後感情をコントロールしようとしても難しくなるのです。
脳の仕組みから詳しく説明させていただいたのは、こういった深いところを理解していないと単純なものほどその重要性が分からない、こういった理由から詳しく説明させていただいてます。

 

これまで述べたことは吃音だけではなく、ダイエットをしたい、英語を話せるようになりたい、ポジティブな人間になりたいというようなときにも有効です。これらはすべて長期的な目標ですね。

 

あなたが何か自分を変えたいと願う時、人間は身体的にも心因的にもすぐには変わるのは難しいです。
長期的なプランが絶対に必要になってきます。
こういった場合にも、人間脳、哺乳類脳、爬虫類脳というパターンで変化を起こそうとすると必ず破綻します。
一時的にはうまくいっても、長続きはしません。

 

目標を達成するのが苦手な人は、上記パターンを経て変わろうとするから難しくなるのです。
例えばダイエットの場合、自分の姿を鏡で見て「もっとスリムになれたらカッコよくなるのに」と感じてダイエット計画を立てます。

計画段階ではやる気が出たとしても、3日もすればモチベーションが下がり、結局続かないということが多いです。
そして、「私は本当にダメなやつだ」と自己嫌悪に陥る方がこういった失敗パターンを踏んでいるのではないでしょうか。
これは必ず失敗する鉄板思考パターンなのです。

 

爬虫類脳からアプローチを改善するという適切な順序を無視したプランだからです。
特に自分を変えようとする時に長期的な努力が苦手な人は、「モチベーションがあがらない、だからできない」というような思考パターンや言葉を発する人が多いです。

 

この考え方は完全に先ほど話した原則とは違ったパターンだから、こういった発想になってしまうのです。
例えばダイエットを成功させたいなら、まず爬虫類脳のシンプルな行動から入らなければなりません。

 

最初は複雑なことは避け、かつ危険でもなく、ほとんど考えなくてもできるようなシンプルな行動から変えていきます。
ちょっとした行動をすることで哺乳類脳がそれに興味を持ち始め、その後モチベーションがあがってきます。

 

そして、そんな自分に自信を持ち、それを繰り返すことで本当の変化が生まれてくるのです。
モチベーションがあがらないから行動できないという考え方は、脳の作りから言えば完全に逆の発想なのです。

 

吃音の原因は脳:モチベーションを上げる

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これが最も脳の構造にかなったプロセスになります。
モチベーションを上げてから行動するという思考では、本当に何をやっても3日坊主で挫折するでしょう。
強制的にやらされなければ変化できない人になってしまいます。

 

確かに、人間脳からのアプローチ、例えば変化した自分をイメージして、良い気分になって行動に移したり逆に悪い状況に面して自分の危機感を煽り、奮い立たせ行動に移したりといったことは、原則とは逆のアプローチもできますが、それは火花のような一瞬のモチベーションで終わってしまいます。

 

それらのやり方は、モチベーションに火をつけるといった着火剤の代わりにはなりますが、それだけではいつまでも熱くくすぶり続ける炭火のような持続力のあるモチベーションではないのですぐに消えてしまいます。

 

繰り返しますが、行動をすることでモチベーションは上がります。
あなたの脳をコントロールしている、本当のボスは爬虫類脳なのです。
爬虫類脳を抵抗なく動かすことが最も重要なのです。

 

ダイエットをしたいければ、とりあえず爬虫類脳に対してアプローチ、シンプルな行動だけにフォーカスします。
例えば、時刻を決めてその時が来たら機械的に腹筋を5回だけやってみる。
そうすると、5回くらいだったら爬虫類脳の反射的な拒否反応も少なくなるので行動に移しやすくなります。

 

そして実際に腹筋を開始したら5回くらいでは疲れないので「あと10回だけやってみよう」、まだ余力が残っていればインターバルをおいて「10回やってみよう」など、行動することによって哺乳類脳が反応しモチベーションが徐々にあがっていきます。
そういうことを毎日繰り返していると、自分に対して自信が持てます。

 

自分は成長している、心からこういったことを理解することができます。
そうやって自分の望む姿に徐々に変化していくのです。
これは逆のパターンで考えればとてもわかりやすいと思います。

 

例えば5分間だけテレビを見ようとすると、そのままだらだらと1時間とか見続けたりしてしまいませんか。
一口だけ、と思ってポテトチップスをつまむと気が付いたら半分くらい食べてしまうというようなことは誰もが経験しているはずです。

 

そして、「なんて自分は意志の弱いダメなやつなんだ」と思って自信をどんどんなくしていきます。
ちょっとした行動であっても、その後の方向性を決めてしまう可能性があります。

これは、吃音改善も同じことであり、決して短期間で出来るものではありません。
ある程度は、長期の視野に立った方が無難です。

 

具体的には、きちんとやれば3ヶ月ほどで普通に話せるようになっていきます。
ですので、あなたが吃音を改善したいと望むなら、これまで述べたことは絶対に必要な考え方になります。

 

繰り返しますが思考の順番を変えることを今日から意識してみてください。
これは短期的な吃音の状況に対する対処、そして長期的な吃音治療に臨む上で絶対に無視してはいけない大原則になります。

もちろん、今繰り返した思考パターンをいきなり実践するのは難しいかもしれません。
ですが、焦らず徐々に行っていけば誰でも変えていくことが可能です。

そして、その鍵を握っているのは自分の中の爬虫類脳です。

爬虫類脳に対する適切なアプローチ

とにかく、爬虫類脳がYESというアプローチを探すことを意識してください。
爬虫類脳はシンプルなこと以外は拒否します。

まずは、シンプルな身体的行動を変えてみてください。
このことを理解すれば、あなたは少しずつ吃音をコントロールできるようになるでしょう。

 

もっと言えば、あなたの吃音は改善されて上手く話せるようにもなるはずです。
これまで吃音の陰で怯えていた人は「吃音自体はコントロールできないものだ」と恐怖を感じていたかもしれません。

 

しかしそうではなく、実際はコントロールできるのです。
心因性の改善に関しては、今回学んだことだけでなく、他にもやらなければいけないこともあります。
ですが、今回お話したような、ちょっとした取組みを実践していただければ吃音改善の兆候は感じていただけるはずです。

 

この記事を見ている方は、おそらく今まで吃音改善を試して失敗してきたという方も多いでしょう。
ぜひ、これまで述べたことをあなたの今後に役立ててください。

 

▽▽私の吃音人生を終わらせた出逢いについて
吃音を克服する方法はたった一つだけ

吃音の原因は脳:どうして起こるのか?・

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この疑問は吃音で悩む方なら必ず悩む所でしょう。

その悩みの答えを知ることで、あなたの吃音を克服したいでしょうし、今の不安な状態から脱したいはずです。
一方で吃音は医学的にも複雑な要因が多く、個人差のある症状が多いため、一般化した理由を説明するのは難しい状態と言えるでしょう。

 

そんな現状の中でも答えに近づく、あなたが安心できるトピックをご紹介します。
それは「どこで吃音が起こるのか?」という問いに対する答えです。

 

発話するときの脳の構造や話すプロセスについて考えたことがありますか?
おそらく多くの方が、無意識に発話していますね。
吃音に悩む方は発話することに対する障壁があるため意識はするかもしれませんが、メカニズムを知っている方は少ないようです。

脳は3つのプロセスを経て言葉を出す

例えば、あなたの目の前にチョコレートが置いてあったとします。
それを「チョコレート」という物である、と脳が認識するのがこの段階です。

 

もし、あなたが人生で一度もチョコレートを目にしたことがなく、茶色い板であると認識したとしたら、それはもはやチョコレートではありませんね。

あるいは、何かしらの障害があったとして、チョコレートという物は知っていてもその板がチョコレートに見えなければ、やはり認識はできていません。
吃音については、この段階は問題なく脳が認識しています。

第二段階、脳が「チョコレート」と発話

口に出す前に、脳は口の動きを確認するために「チョコレート」という言葉をシミュレーションしています。
会話の場合は、脳は常に口が発声する直前のシミュレーションを行っており、口がそれに応じて筋肉や喉を操っているのです。

 

この第二段階が、吃音を持つ人にとって不調や障害を抱えている段階です。
つまり、吃音は口に用意される前に何らかのエラーを吐き出しているということです。

第三段階、口が「チョコレート」と発声

子音を発するための歯のかみ合わせや、呼吸のタイミング、喉の使い方などを連携して「チョコレート」は発声されます。
しかし、第二段階でエラーの生じた言葉は、正しく発声される準備が整わないまま口に落とされます。
その結果、吃音の症状である「どもり」や「繰り返し」、「ブロック」が出てしまうのです。

 

現代の医療機関では、PET(ポジトロン断層法)やファンクショナルMRI(機能的磁気共鳴画像法)を用いて脳の変化をスキャンすることができます。
吃音が生じている時の脳の動きも実験をもとに明らかになってきており、原因が脳にあることが実証されつつあります。

 

ここで思い浮かべてほしいのが、吃音患者を対象としたトレーニング方法です。
あなたも過去に経験したことがあるかもしれませんが、多くが「構音練習法」だったのではないでしょうか。

吃音の原因は脳:構音練習法について解説

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構音練習法とは、口をどのように動かすかを徹底し、繰り返し発声することで慣れさせるようなタイプの訓練です。
これは第三段階で生じる筋肉の動かし方や、声を出す時の呼吸の意識には繋がりますが、脳の発話に関する練習にはなっていません。

 

つまり、根本的な吃音の原因となる部位の訓練にはなっていないということです。
それでも一時的に吃音が軽減された方もいるでしょう。
実は、これは別の理由によって生じているまやかしの回復状態なのです。

 

脳は集中できる対象に限りがあります。
吃音に悩む方が構音トレーニングをすると、トレーニング中はメニュー内容に集中します。
例えば、メトロノームにあわせて会話をするといった方法は、典型的な集中力を求めるタイプの練習法です。

 

この時、脳が頭の中で言葉をシミュレーションするために必要な集中力が欠け、無意識下になります。
すると、いつもはエラーを生じる部分が、エラーを起こしていること自体気が付かないため、自然に発話ができるようになるのです。

 

吃音で悩む人から頂いた言葉で、「口に出す前に頭の中でどもっている」という体験談がありました。
まさにこの感覚は正しく、頭の中でエラーが起きていることが吃音の大きなファクターなのです。
「口を動かす前に『言えない』という予感がある」という人もいますが、この予感そのものが吃音の正体と言っても過言ではありません。

 

この予感や頭の中のどもりに対して無意識になれたならば、吃音はなくなるということです。
構音練習法を行って吃音から一時的に回復したことのある人は、その状態も決して間違った状態ではありません。
それを維持することができるのならば、吃音の克服が叶うのです。

 

しかし、残念ながらその状態は、集中して行うトレーニング時にしか発動しません。
だからこそ、施設から出た場での会話や一定期間経ったあとの日常会話では、吃音に逆戻りしてしまいます。
「せっかくトレーニングを頑張っているのに日常生活では効果が表れない」というパターンに陥るのは、このためなのです。

 

吃音を治すためには、構音に関する口の動かし方や声の出し方に関する練習法を続けても効果がありません。
一時的に良くなり、また症状が戻る、というサイクルを繰り返すことになります。

 

そのうち、脳はトレーニングの効果を信じなくなります。
つまり、構音練習法に集中できなくなる状態ですね。
すると、とうとう構音練習法によって得られていた一時的な回復すら難しくなります。

 

そうなってしまうと、吃音の克服に対する希望は失せ、手が打てなくなるでしょう。
精神的な打撃が大きく、吃音から逃れられないという思いに負けてしまうのですね。

そうなる前に、根本的な問題を解決するためには脳を変える訓練をしなければなりません。

脳を変える訓練を行う

一言で脳を変えると言っても、もちろん目に見えない部分の訓練をするのは難しいことです。

口と違って脳はどのように動いているのか見えません。
自分でコントロールすることもままなりませんし、改善しているかどうか目に見えないと分かり辛いでしょう。
そこで、自分が脳の変化を感じ取るためには、自分の「考え方」を追うと効果があります。

 

「考え方」はつまるところ、脳がはじき出した答えです。
脳の出す答えが変化しており、かつ吃音改善に繋がるような変容だと自覚できれば、克服はもうすぐそこです。

吃音の原因は脳:考え方を変化させる取り組み

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「考え方」を変えるための方法は、一つではありません。
何があなたにとっての最善の薬になるかは、あなた次第なのです。
もしかすると誰かの言葉ひとつで劇的に考え方は変わるかもしれませんし、あるいは休養がきっかけになるかもしれません。

 

ポイントは、吃音は口で起こらず脳で起こるということをしっかり自覚することです。
自覚した上で、自分が今「考え方」を変えるために様々な取り組みを試しているのだと、常に意識を働かせることです。
一回目で成功するなんて思わず、色々試してみると良いと思います。
繰り返しになりますが、人によって何がきっかけになるかは、わからないのですから。

 

例えばその中の一つとして、MRMプログラムを活用していただくのも大変効果的だと思います。
MRMプログラムは構音段階でのアプローチではなく、まさに吃音のエラーポイントである発話に直接訴えるプログラムになります。
吃音患者を対象にした教材ですので、ご紹介した脳のプロセスや吃音の根本的な問題解決を理解した内容が充実しています。

 

もちろん、商品の強制はできませんしそんなことをしても意味がないでしょう。
何故なら、あなたが「これだ」と思って選んだものがあなたの吃音を解決する一番の手立てになるのですから。
是非これを機に、自分の「考え方」の変化を追うためのツールを探してみてください。

 

▽▽吃音の全体像を理解することが克服への近道
吃音を克服する方法はたった一つだけ