吃音の原因:誰のせいでもない事実を認識する

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吃音とは、発する言葉や音の明瞭さに問題がある状態のことで、どもりとも呼ばれます。

「苦手な言葉が詰まって言えない病気だ」と簡単にまとめてしまう方(特に吃音者でない方)多いですが、実際にはそんな単純な話では無く、その認識は間違っています。

また、吃音で悩む方の多くは、どもってしまう自分を責めたり、吃音を理解しない周りへの憤りを抱えたりしているかもしれませんが、それも間違っています。

まずは、吃音の原因は誰のせいでもないということを理解しましょう。

また、吃音は身体的な障害ではありません。あくまで精神的なものによる症状なので、あなたの心の持ちようで吃音の症状は良くも悪くもなるということです。

吃音が発症する3つの原因

吃音になってしまう原因には、大きく3つの要素があります。

一つ目は、先天的な資質です。

人は外界からのストレスから自らの身を守る本能があり、その発現方法は人それぞれ異なります。例えば人前に立つことを考えると、お腹が痛くなったり頭が痛くなったりするというのも、それらの発現方法の一種と言えます。

あなたはたまたま、その発現方法が吃音であったというだけのことです。

二つ目は、感受性の強い性格であるということです。

吃音者の共通点の一つに、感受性が非常に豊かであるというものがあります。国内外問わず、俳優や一流アーティストなどにも吃音者はいます。吃音者であるあなたも、使い方によっては高い評価を受ける感受性を持っているということなのです。

三つ目は、最後のきっかけとなるアクシデントです。

親のしつけ方法や、夫婦喧嘩を目の当たりにする、離婚やネグレクトなど、多くは家庭的な要因ですが、吃音のきっかけとなる何らかのストレスを受けてしまったということです。吃音者の家族の対応が必ずしも間違っていたということではありませんが、最初は軽度の吃音であったとしても、ある瞬間の環境如何によって吃音は定着してしまいます。

しかし、これを吃音の責任にするということはできません。人はだれでもストレスに対する戦い方を身につけて育っていきます。吃音者は、たまたま言葉のどもりがその方法であったというだけなのですから。

吃音は遺伝するのか?

吃音の原因を3つの要素に分解して紹介しましたが、ネットなどで吃音の原因を調べると「遺伝」というものが度々ヒットします。

確かに吃音の原因に遺伝が関係しているのではないかと始められた研究は多く、「吃音者の子供の半数は吃音者」という結論を出している論文や、「吃音に関係していると思われる遺伝子を発見した」という論文もあります。

しかし、詳細をよく読んでみると、吃音に関する遺伝子は吃音者の10人に1人の割合で保有しているとあり、吃音者の子供の半数が吃音者であるという事実からは乖離が見られます。

つまり、吃音者の子供が吃音になるというのはあくまで環境的な要因であって、医者の子供には医者が多い程度の事実であるということです。

子供の意識一つで、その将来はいくらでも変わります。親が吃音だから吃音になってしまう、などとは決して考えないでください。

「吃音を味方につける」という意識を持つ

吃音は病気ではありません。

あなたの持つ高い感受性が生み出してしまった、一時的な症状です。

吃音の原因でもあるその感受性は、逆に言えばあなたの魅力の一つでもあります。

吃音は優秀者病とも呼ばれているのですから。人に強く共感し、何に対しても深く考えるその能力を否定してはいけません。

むしろ、優秀者として生まれたことの代償だ、と捉えるくらいでちょうど良いです。

吃音が悪である、というのは吃音者しか思っていません。

実際、非吃音者に吃音であることを伝えても、あまり関心を持たれません。吃音を深刻に捉えれば捉えるほど、改善からは遠ざかってしまうことを知っておきましょう。

 

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吃音の原因:非吃音者が語る違和感について

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「吃音とは」とネットで検索すると、様々なページがヒットします。

そこでは大抵、「吃音とは言語障害の一種で、難発型、連発型、伸発型があり~~」などという文言が続き、学術的な分類や統計学を持ち出した吃音の説明が為されます。

確かに「吃音とは」という検索をする非吃音者からすれば、そういった説明で納得できるのかもしれませんが、吃音者からすればそんな分類に意味はありません。吃音者は、「自分は難発型の吃音だから…」などとは考えませんから。

医師や言語聴覚士などの吃音者に携わる方たちも、現実には非吃音者であることがほとんどですから、真の意味で吃音者の気持ちを理解して接するということは困難でしょう。

そのため、治療を受けていても「吃音者じゃない人に自分の気持ちなどわかるわけがない」という思いのすれ違いから、うまく改善が進めないケースも珍しくありません。

吃音は画一的に表現できない特殊症状

吃音とは「ある状況下で、ある特定の言葉がうまく言えなかったり繰り返してしまったりする症状」です。しかし、結局のところ症状は千差万別で、電話は大丈夫だけど直接会うと話せない、バイトの「ありがとうございました」だけが言えない、といったようなバリーションに富んでいます。

さらには歌は歌える、誰かと一緒に同じ言葉を発する分には流暢に話せる、という人も珍しくなく、〇〇型の吃音だと分類するのは根本的に無理があるのではないかとも思うほどです。

吃音は個性なので、「〇〇型の吃音者だ」という分類ではなく、例えば「挨拶をするときに少し躓いてしまう人だ」というように、症状それぞれで受け止るのが正しいのだと感じています。

ある吃音者が、「常に、初めて好きな人に告白する感じ」という症状の説明をされていました。恥ずかしいという気持ちや言いたいことが山ほどある気持ち、頭が真っ白になる感覚をまとめた、非常に秀逸な表現だと私は感じました。これなら、非吃音者の方もイメージがしやすいのではないかと思います。

吃音の原因:どもりによって失われるもの

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「吃音とは」を語る上で、吃音の原因や症状だけで話を終えるのはもったいないです。

実際に吃音を持つ方は、その症状を抱えながら社会で生きていくわけですが、様々な場面で不利を感じています。ここでは、その実情にも少し触れたいと思います。

吃音者が抱える一番大きな問題は「自信」です。

人は、成功経験を重ねていくことで自信を身に付けていき、さらなる高みへステップアップする勇気を手に入れます。しかし、仕事においても恋愛においても、成功には人とのコミュニケーションが不可欠です。

吃音を持つ方は、そこでかなりのハンディキャップを背負わされ、なかなか成功経験を重ねることができません。そのため、「自信を持つ」というすべての物事への原動力が失われてしまうのです。

吃音は、ただ言葉が出ないだけというわけでは決してありません。

吃音は当事者にしか理解できない?

吃音者が抱える苦悩は吃音者にしか理解ができないと言ってしまっては元も子もありませんが、吃音という特殊な症状は説明が困難であるということは間違いありません。吃音者の苦しみは、本人にしかわからないとも言えるでしょう。

もしあなたが非吃音者なら、吃音をネットで学ぶだけで特定の吃音者の気持ちを分かろうとするのは危険です。思わぬすれ違いから、お互いに傷ついてしまうこともあります。

直接吃音者と話すことでしかその人の吃音症状を理解することはできませんし、吃音者にとっても自分を理解してくれようとする人の存在は吃音改善の支えになります。

どうか、吃音に対するレッテル貼りのような理解はしないようにしていただきたいと思います。

 

吃音の原因:症状にも様々なタイプがある

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吃音症というのは、言語障害の一つだと簡単に思われがちですが、そんな簡単な理解ではいけません。そして吃音症の悩みは周りの非吃音者が考えている以上に深刻であり、当人でなければ本当の苦しみはわからないのです。

言語障害は先天的や後天的による原因があるものですが、吃音症はそれ以上に過度の緊張やストレスなどの心理的要因が大きく関係しています。

また、吃音症状と言っても現れる症状には種類があり、特徴も人それぞれです。

吃音症は自分が症状を自覚している大人の吃りと無自覚な場合の子どもの吃りという分類があり、それぞれ主な症状としては、難発型、連発型、伸発型と分けられます。

最初の言葉が出ない吃音

吃音症状でまず現れるのが、最初の第一声が出にくく、言葉に詰まってしまうという難発型という症状です。

難発型の吃音になると、何か話をしようとしているのにその第一声が出てこないため、次第に言葉を発するのに恐怖を感じるようになってしまいます。

自覚できる症状としては、言葉が出ないがために身体も動かなくなってしまう、頭の中では伝えたいことがはっきりとしているのに、言葉にならず相手に伝えることができないというものです。

例えば、「ありがとう」という単語一つをとっても、「あ・・・あ・・・」というように次の文字が続いて出ないという症状になります。

吃音の原因:繰り返す・引き延ばす・・・

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難発型の症状を補おうとして起こりやすいとされている症状が連発型や伸発型という症状です。

最初の言葉を発したあとに、その次の言葉が出てこないため、「あーーーりがとう」と言うように、最初の母音を伸ばしたような発語方法になってしまうのです。

それと同じような理由で「あ、あ、あ、ありがとう」というように連発型の吃音症状も現れます。これらの症状では、最初の言葉以外はスムーズに話をすることができる場合があるのが特徴です。

さらに、この連発型の吃音症状を隠すために、難発型や伸発型の症状も同時に引き起こしてしまうこともあります。これらの症状が合わさってしまうことで、自分が吃音症であることを強く実感するようになってしまい、さらなる自己嫌悪に陥ってしまうのです。

その他、話始めはスムーズでも、途中で声が出なくなってしまい会話が中断されてしまう中阻型の症状や、不自然に身体を動かしてしまう随伴症状、過度の緊張から動悸や息切れを伴うケースもあります。

それぞれに合った改善方法を模索する

吃音の症状は人によって異なりますので、改善の方法や過程も多様にあります。

吃音症状の治療や矯正方法は未だに確立されていないのが現状なのです。

とはいえ、吃音症状を改善するためには、とにかく自分を知ることから始めなければならないということは変わりません。

吃音症の改善方法を調べると、呼吸法や発声トレーニングなど多くの対処法が紹介されています。当然これらの方法が効果的な場合もありますし、吃音症の方は普段からこのような改善方法を実際に経験済みという方が多いと思います。

無意識に行っている子どもの吃音とは異なり、大人の吃音症では意図的に発語をコントロールできるようなアプローチ方法が重要になのは確かです。

そのため、言語症状への直接的な訓練だけでなく、吃音症の受け入れ方に関する改善方法、及び生活環境やストレス因子、仕事環境など多方面からアプローチしていくという方法が取り入れられます。

まずは、自分がどういった症状の吃音症であるのか振り返ってみてください。

その症状や特徴を理解して、吃音を受け入れることから吃音症の改善は始まります。その上で、自分に合った改善方法を模索していくことが最善であると言えるでしょう。

吃音の原因:遺伝子レベルの病気ではない

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どうして自分が吃音になってしまったのかを考えたり調べたりすると、幼い頃の環境や大人になってからのストレスなどの他に、「遺伝」という可能性も存在するということを知ると思います。

吃音が遺伝によるものではないかという研究も数多く行われており、GNPTAB、GNPTG、NAGPAという3つの遺伝子が吃音に影響を及ぼしているという結果も出ています。しかし、同時にこの遺伝子を持っているのは吃音者の10人に1人の割合という結果も示されました。逆に言えば、吃音者の10人に9人は、遺伝子とは関係なく吃音を発症しているということなのです。吃音は遺伝子レベルでの病気ではないと言えるでしょう。

もし自分が吃音者だとしても、親のせいにしたり、子どもも吃音になってしまうのではないかとおびえる必要はありませんよ。

吃音者の子供:半数がどもりという現実

吃音に関する遺伝子の保有率はわずか10%という結果とは裏腹に、吃音者の子供が吃音者になる確率は50%とも言われており、この事実は見逃せません。

これは例えば、子どもに方言が勝手に染み付いていくように、家でよく聞いている吃音のリズムが無意識にすり込まれた結果、子どもも吃音になっていくというような原因が考えられます。他にも、親には全く吃音の症状がなくても、幼稚園などでよく遊ぶ友達が吃音だったりすると、子どもが吃音になるということもあります。

そう考えると、吃音は遺伝するというよりも、「伝染する」という感覚の方が近いのかも知れません。

子どもの吃音は数年で直ってしまうことが多いので、もし急に吃音症状が出てしまったとしてもあまり深刻に叱ったりしてはいけません。むしろ、そういうストレスが吃音を直りにくくさせ、大人になっても吃音症状が続いてしまう原因になってしまうのです。

吃音の原因:あくまで環境因子によって決まる

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吃音者の子供が吃音者になりやすいという事実を正しく解釈していくと、吃音になるかどうかを決めるのは遺伝子ではなく、あくまでも環境因子であるということが分かると思います。

幼児期の吃音の発症に関しては遺伝子によるものが大きいという研究結果もありますが、物心ついた子どもや大人は遺伝子の影響よりも環境の影響の方が圧倒的に大きいのです。

自分の吃音の原因が自分の遺伝子かも知れないと思うと、もう抗えないような、どうしようもないような気さえしてしまいますが、安心してください。遺伝子レベルで吃音になっているということはほとんどありません。

このサイトで正しい改善トレーニングを積んで行けば、症状は改善して行くでしょう。

まずは、自分の吃音症状を認めて、遺伝だから直ることはあり得ないという諦めは捨てることから始めましょう。

吃音の遺伝を恐れる必要はない

吃音が遺伝してしまうのではないかと考えてしまうと、吃音者の自分が子どもを持つことをためらってしまうかもしれません。しかし、そんな心配は不要です。子どもが吃音になるかどうかは、あくまで子どもの暮らす環境と子どもの性格によるところが大きいのです。

ただし、自分に吃音の症状があって、子どもの前でもよく出てしまうような場合に関しては、子どもも吃音になる可能性が高くなるので覚えておきましょう。

可能ならば、子どもを育てる前に自分の吃音症状を改善させておくのが良いですが、それが難しい場合でも一緒に歌を歌ったりスポーツをしたり、吃音があまり気にならない時間をたくさん過ごしていくことで、子どもの吃音症状の発現を減らすことができると思います。

過度に吃音の遺伝を恐れて、自分の未来の選択肢を減らしてしまうことだけは止めて下さいね。

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